べつに
これからのわたしを映し出すような曲を、まだ知らない。失恋JPOPは中学生の音がするし、大人ぶった酒と人生の歌はスナック勤めを思い出す。わたしが今、何に酔いしれていて、何に夢中になっていて、いつも泣きそうになってしまうフレーズで、気持ちが仕方なく分かってしまうような、そんな曲が今はない。
曖昧な抽象的なナイフが、わたしを脅して行動させないようにしている感じではないし、別にしたいことは勝手にしてる。
多分、きついのは、楽しんでる感をなんとなく出さなきゃいけない、という正しさ故。キラキラした未来も見てない、でも死にたいわけじゃない。新しいことを始めたら、何かあったら、じんわりと消化するのも、別にいいんじゃないか。
なんとなくはじめて、じんわり消える喜び。
良くも悪くも別にわたしはなりたくない。
ただ普通に、普通の人間をしてるだけで、秀でた何かが、なかったらダメなんだろうか。