サイン

創作したい、と正直思っていた日々がずーっとあって、それは今でも時々思うけれど、自分の中で浮かび上がることをただやっている今の日々は、なんとなく創作って言葉には当てはまられないような気がする。

 

ひとつ終われば、ひとつ芽生え、それが終わればもうひとつ芽生え、季節が巡り来るみたいに、叶えられてはまた願う日々とわたしが、ただあるだけのような感覚。合宿で三日だけしたスキーみたいに、加速して過ぎていく世界にゾクゾクする。何がしたい、というよりも、その風がただ気持ちよくて、生きているんだと思う。

 

とは言っても、自分の中で加速しているだけで、外からしたらなんてことないんだろうと思うこともある。花を植えた、種から育てたい、外国のお菓子を作ってみる、タケノコがおいしい、はじめて観る開けた景色が好き。どうってことない。だけど非効率にラジオを聞いて笑いながら、湧いた願望にどっぷりハマる時間は、やっぱり引くほど心が楽しい。

 

創作人がいうような、創り上げている時の気持ちよさは、この生活に包まれたわたしの気持ちよさとそうかけ離れてはないんだろう。

 

有ったんだなあと思った。

無いと思ってることが多いから。

 

湧いた願望はご褒美なんだ。気持ちよくなれる、サインなんだな。