はるなの気持ち

お久しぶりに、はるなの気持ちを書きたくなった。

わたしには、自分の気持ちをペラペラと、恐れなく話せる人が少ない。少数の話せる人がいるだけで奇跡なんだけれど、毎回その人に話して整理するのは申し訳ない。はるなはるな、はるなが話したがっている。

 

はるなは、今、少しさみしい。

一年間働いた職場の近くに寄ったので、少しだけ顔を出したが、もともと勝手に人間関係に苦手意識を抱えやすいため、うまく話せなかった。『業務』があったからつながっていたのだ。仕事を通して人とは話せるけれど、それ以上はない。さみしくなったが、同時に一つ捨てれた気持ちになった。

 

はるなは、今、楽しい。

朝、天気の分かる場所で体を動かす仕事をする。生きている気持ちになる。人とは最低限の会話だけれど、変なプレッシャーはない。なんなら時々、お菓子をもらったり、ちょっとラッキーなこともあったりする。午後はホカホカになった体が心地いい。夕方に自分自身の仕事をする。土に触れて、夕日を見る。猫と寝る。楽しい。

 

はるなは、今、焦りがある。

楽しいのだが、焦るのだ。自分自身の仕事が、なんになるのか。投げ出して、頼まれ仕事をしたほうがいいんじゃないか。価値が揺らぐ。わたしの価値は、まだ、数字にはなっていない。揺らぐ。もっと速く、もっと先へ。肩を揺さぶる、効率化の現代。

 

まだ一ヶ月、新しい形態で生活し始めて一ヶ月なんだ。もう少し、踏ん張ってみよう。と、はるなは思った。

 

分かりきった世界は、どこかにあるんだろうか。
分かりきった世界を、抜け出したつもりだったが。
分かりきった世界を、求めてしまう。

 

めんどくせいですね。めんどくセーい。

 

小さく傷ついて、ちょっと泣く。

すなお、しょうじきなそのまんま。

それは大事だと相方が言う。

 

今日少し露頭に迷った。

小さなラッキーが見つかった。